空手の特徴について

空手は沖縄古来の護身術がベースとなっている格闘技で、本土に紹介されてから若者達を中心に普及しました。沖縄古来の空手は中国の南部に伝わる拳法が変化したものだったので、手技の豊富さや複数相手の攻防技術に長けているのが特徴です。

そこには一撃必殺の理念が受け継がれてきました。しかしながら古来の空手には一撃必殺という概念はなく、歴史的にみても九州に伝わる古流剣術流派からの影響を受けています。

その理由として一撃必殺という概念が最初から存在していたならば防御や連打という概念も無く、それ故に一撃を叩きこむことでのみ雌雄を決するというのは護身術であるという本来の目的とは矛盾しているのです。

戦後には変化を遂げたフルコンタクト流派が登場しました。フルコンタクト流派は直接打撃制を採用しているため、格闘技としてより実戦的であるのが特徴です。しかし競技としての安全性と実戦性を両立させるために古来の技術が失われている傾向もあります。